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初めての投資はインデックスファンドでトレーニングする

日本株インデックスファンドは情報が取りやすくてコストが安い!

投資を始めたいけれど、最初に何を買ったらいいのか分からないとよく質問を受けます。最初の一歩には「日本株インデックスファンド」がお勧めです。これは日経平均株価など日本株全体の動きに連動する投資信託のこと。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は日本株全体の動きを表す指標(インデックス)で、これに連動した動きをするため「日本株インデックスファンド」と呼ばれるのです。

お勧めの理由は2つあります。まず、情報の取りやすさがあります。日経平均株価やTOPIXとほぼ同じ値動きをするため、新聞やテレビのニュースをチェックするだけで自分の持っているファンドが上がったのか、下がったのかを知ることができます。日経平均株価が大きく動いた時には新聞やニュースで変動要因を解説しますから、ニュースを見た後、新聞を丁寧に読めば投資の勉強にもなります。

毎日、投資のことばかり考えて生活しているわけではありませんから、情報収集に手間を掛けずに済むことは大切なチェックポイントなのです。お勧めの理由のもうひとつは投資信託の3つの手数料よりも安いことです。インデックスファンドはいずれもアクティブファンドに比べて安いのです。

購入時に掛かる「販売手数料(申し込み手数料ともいいます)」は、0%~2%前後です。信託報酬はファンドの残高に対して年率0.5%~0.6%程度日割りで運用資産の中から差し引かれます。高い手数料は運用による儲けの足を引っ張りますので割安なものを選びたいものです。

自分流の日本株シナリオを作ってから投資デビューする

証券会社などで口座開設をして初めて投資の準備ができたら変動グラフを見ながら日本株の将来について少し考えてみてください。2009年8月初旬の日経平均株価は約1万円です。過去の推移を見てみると「バブル」と言われた1990年頃は4万円近くにもなっています。その後、バブルが崩壊して株価は下がり続けます。

この数年を見ると景気が回復した2005年頃から上昇傾向にありましたが2007年8月のサブプライムローン問題発覚で下落、2008年9月のリーマン・ショックで再度大きく下落しています。そう、株価は景気を表すものです。日本株インデックスファンドに投資することは、今後、日本経済が今より元気になると期待することでもあるのです。

皆さんは「変動グラフを見ても将来のことなんか予測できない」と思うでしょう。大事なのは過去の株価の推移の中で「今の位置(今の株価)」を知り、少しだけ今後について考えてみることなのです。例えば「いくらなんでも日経平均が1万円は安い。何年か掛かっても、いつかは2万円くらいになるかな?」とか「しばらくは1万円前後を行ったり来たりかな?」など根拠は無くても考えてみる事が大事です。このプロセスを経ないと、買っただけで満足してしまって、ほったらかしになる危険性があるからです。

長期投資は大事ですが「長期ほったらかし投資」はいけません。私は「買って、売って」がひとつの経験だと思っています。投資上手になるためには実際に売らなくても「日経平均が〇〇円くらいになったら売ることを検討しようかな?」くらいは予め考えておくべきでしょう。

予測するとなったら、これまで関心を払わなかった新聞の経済面や、ニュース番組でのコメンテーターの解説などが目に飛び込んできたり、耳に聞こえてくるようになります。こうやって投資上手になるトレーニングを積むのです。「自分流の日本株シナリオ」を考えて小額で投資デビューしてみませんか?失敗を恐れないで一歩踏み出すことが大事です。

— posted by ソラヒト at 04:40 pm