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体が重く感じたら「とにかく体温を上げる」

このレベルは、全身クタクタという状態。筋肉や内臓などの組織の酸素・栄養不足が深刻になり、軽い運動くらいでは回復しないレベルに陥っています。病気の直前状態であるという意味で、非常に注意を払うぺきです。ここで現れる体のサインを丁寧に見ていきましょう。

まず精神的には気分がイライラして怒りっぽくなります。次に活動量が多すぎてやせ細るかストレス解消のための食べすぎによる肥満傾向が出てきます。血管の収縮が続くことで血流が滞り体温は低下しています。

顔を見ると顔色が濃くなる方向で悪くなっているのも特徴です。肌の調子は悪く、顔などにポツポツと軽い吹き出物が出始めます。これは白血球の一種である顆粒球の数が多くなり皮膚に炎症が起き始めるからです。

首・肩・背中・腰のコリが進み目は疲れ、耳鳴りがします。睡眠中にこむら返りや寝違えを起こしやすくなります。また就寝中でも腰痛が出ます。さらに就寝中のいびきがひどくなります。

これは交感神経の緊張が持続するため体が酸素不足になり「もっと酸素を吸いたい」と無意識のうちに口呼吸をしているからです。口呼吸になると舌根が口の上の部分に触れがちになるので音が出るのです。子どもや若い人のストレスは睡眠中の歯ぎしりとしても現れます。

これらを解消するには先ほども述べたように少しくらいの運動では追いつかないので体の外からよく熱を与えることです。その方法としてお腹や太もも、お尻、二の腕など大きな筋肉が集まる箇所を湯たんぽやカイロで温めたりゆったりと入浴すると効果的でしょう。

「体を温めながら睡眠をよく取り体力を回復させつつ軽い運動を取り入れて血流をよくする」ことです。これには一晩から数日単位の時間がかかるでしょう。このレベルの疲れ解消は重要です。これが病気にならないための最後の砦と言えるからです。

ほかにも副交感神経を刺激する方法でとても簡単な健康法として「爪もみ療法」も効果的です。さらに「薬を常用しない」ことも大切です。薬を常用すると交感神経がますます興奮して疲れやコリ、痛みが悪化するサイクルに入りやすいからです。

デスクワークが多く腰痛に悩む人などは、消炎鎮痛剤の類を使いがちですが症状をますます悪化させることになりますので、なるべく控えてください。

忙しいビジネスパーソンは疲れをこのレベルで食い止めるのは難しい場合も少なくないでしょう。しかしぜひこれらの解消法を取り入れてほしいと思います。なぜなら疲れが次の段階に進むと40代以降で癌などの大病に至る可能性が高くなるからです。

— posted by ソラヒト at 01:27 pm  

やる気が出ないときは「筋肉をちょっと刺激」

活動量が低い状態が続いたことで、かなり筋力が低下し、体を支えるのがキツくなっている状態。肩や腰の痛みもかなり出てくるはずです。それどころか、立っているべき時に立ち続けることができない状態かもしれません。

電車の中やコンビニエンスストアの前で、ヘタッと地面に座り込んでいる中高生を目にしますが、体がレベル3の状態に陥っているためと考えてもいいでしょう。交感神経タイプの疲れと同じように、副交感神経タイプにおいても、このレベル3の段階で引き返さなければ、病気が待っています。ですから、この段階の体のサインに気づくことが、非常に大切です。

レベル3で生じる疲れの感覚・症状は次のようなものです。気分は沈み、落ち込みがちになります。活動量が少ないことから、やせ細る、あるいは肥満傾向が出てきます。血流は更に滞り、体温は低下し、皮膚の色は青白くなっていきます。

また、副交感神経が優位な状態が続いたために、排泄・分泌機能が活発化し、鼻炎の傾向などが出てきます。さらに、心身共に、感覚が過敏になります。精神的には、他人からの視線や言葉がひどく気になり、神経質に反応するようになります。肉体的には、痛みや痒み、蕁麻疹(ジンマシン)が起きやすくなってくるでしょう。午後になると足が浮腫(むく)んできます。

このレベル3以降の疲れの解消法としては、数ヵ月単位でメリハリの利いた生活を続けながら、散歩をしたり、駅の階段を上ったりして、徐々に体を鍛えること。とにかく、低下した筋力、循環器系の機能をアップすることが大切です。また、自律神経を整える爪もみ療法も効果的なので、試してみてください。

疲れのレベルが4に至ってしまうと、副交感神経優位の疲れも、いよいよ病気の領域に入っていきます。全身の倦怠感が強くなり、筋力など体の機能低下によるコリ、痛みがひどくなります。また、知覚過敏の傾向が強まって、アレルギーが出てくる人もいるでしょう。

さらに、疲れのレベルが5に達すると、慢性的なアレルギー性疾患、重い鼻炎やアトピー性皮膚炎に苦しみがちになります。そこまで行くと、回復するのに数力月単位の期間が必要になります。ですから、何度も言うように、そうなる前に早めに手を打つことが大切です。

このカテゴリでは、疲れの種類、疲れのレベルについて、少し細かい説明をしてきました。読者の皆さまには、これをもとに、体の声を敏感に聴けるようになり、自分の体がどんな状態にあるのかを知って頂きたいと思います。

そして、病気になる手前で上手に生活を変える生き方を手に入れてほしいと思います。次のカテゴリでは、疲れによって引き起こされる、さまざまな「不快な症状」のメカニズムについて、詳しく見ていきましょう。

— posted by ソラヒト at 01:35 am  

「その日のうちに」寝る

このレベルは、1の状態が続き、疲れが悪化している状態です。気だるい感じがして、朝起きても元気が出ず、ちょっと動いただけですぐに疲れてしまうのが特徴です。副交感神経の緊張が続き、血管の拡張状態が続いたことで、血流が滞り、体温が下がり始めていることに原因があります。

これを解消するには、少し動いたくらいではだめです。数週間かけて、生活のリズムを取り戻すことが必要です。遅くとも午前0時までに寝て、日の出と共に起床する。そして、日中は活発に活動するような、交感神経を刺激する生活を心がけることが大切です。

— posted by ソラヒト at 11:29 pm  

「日光をよく浴びる」それだけでガラリと変る!

さてここからは、副交感神経優位の疲れ、その解消法を詳しく見ていきましょう。体が重く感じたら「とにかく体温を上げる」でも述べましたが、副交感神経タイプの疲れとは、「たるんだ生活により。体の機能が低下する」ことが原因で生じます。

同じ疲れでも、交感神経緊張時の疲れの解消に必要な、「よく栄養を取り、ゆっくり休む」方法では、逆に疲れを悪化させることになってしまいます。

ですから、交感神経を刺激する生活をすることが必要です。副交感神経優位の疲れレベル1では、筋力や代謝の効率などの体の機能が低下し、いつも脈拍、血圧、血糖値が低下した状態にあります。そのため、「体を動かしたくない」という気分になりやすいのです。

ですから、交感神経を刺激するために、まず日光をよく浴びることから始めましょう。それから、数十分かけて運動をして、血流の回復を図ることです。

— posted by ソラヒト at 11:14 pm  

「血行がよくなる体操」をしよう

前の記事「”血中の酸素不足を解消する法”を覚えよう」に書いてある「鉛のように体が重く感じる疲れ」レベルの疲れの特徴は、「体が少し重く感じる」感覚にあります。血液中の酸素濃度と血糖値の低下が続いたことで、筋肉や内臓などの一部組織が、酸素・栄養不足に陥っているからです。

また、仕事などで緊張を強いられがちな筋肉(たとえば、デスクワークが多い人なら肩や腰など)には、血流が不足し、その部分の温度が下がり始めているサインとして、こりを感じるでしょう。

交感神経が優位になった当初は、血流はよくなるのですが、休息も入れずに活動を続けると、交感神経優位と共に血管の収縮も続くことになり、血流障害を起こしてしまいます。この状態は、深呼吸をしたくらいでは治りません。深呼吸に加えて、コリや重さを感じる部位を動かす軽い体操を10~20分行ってください。

緊張している部位を動かせるなら、ラジオ体操でも何でもよいでしょう。特にデスクワークが多い人が疲れを感じやすい目や肩や腰の体操は、後々紹介していきます。ここで大切なポイントがあります。疲れをためない最初の防波堤は、「体を動かすことで血流を回復させ、体の中から熱を生じさせること」です。

疲れを食い止めることができれば、体温も下がらず、コリもひどくはなりません。食い止めることができないと、自力では十分に血流を回復させたり体温を上げたりすることができず、入浴などで体の外から熱を与えなくてはならない段階に入ります。それが、次のレベル3です。

— posted by ソラヒト at 11:00 pm