体がだるくて「やる気が出ない」場合は?

交感神経が優位のAタイプとは逆に、生活から忙しさを排除して、リラックスしてばかりいればいいかというと、そうではありません。人間はリラックスしすぎても疲れが出てしまうのです。チェックリストで、Bの副交感神経が優位と出た人がまさにその典型。Bタイプは、食事や入浴、睡眠など、副交感神経が優位になる時間を長く取り、交感神経を刺激する時間の少ない生活を送る傾向があります。

穏やかな気分でいることが多い反面、行きすぎると、気持ちが沈んで、しょんぼりしやすくなります。また、副交感神経が優位になると神経伝達物質の分泌も多くなるので、さまざまな感覚が敏感になります。痛みやかゆみが強くなったり、他人の視線や言葉が気になりやすくなったりもします。

副交感神経が優位なので、体は交感神経への刺激を欲して、塩辛いもの、唐辛子系の辛いもの、冷たいものなど、刺激の強いものを食べたがる傾向があります。女性にこのタイプが多く、男性でも、ゆったりした性格の人は、このタイプに当てはまるでしょう。色白で、ぽっちゃり型の人が多いです。

「リラックスした生き方だから疲れなくていいじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、そうとも言えません。全身クタクタで「鉛のように体が重い」場合は?で述べたように、このタイプの疲れを一言で言うと「すぐ疲れる」。

つまり、体を動かす筋力などの機能が弱り、体の能力全体が下がることにる疲れやすさなのです。元気な人が普通にできることで疲れてしまうという具合です。副交感神経優位タイプの疲れの具体的な感覚は、次のようになります。

「副交感神経優位タイプの疲れの感覚」
  • 少し動くだけでも疲れる。
  • やる気が起こらない。
  • 他人の目が気になる。
  • 小さなことが気になる。
  • 落ち込みやすい。
  • 朝起きるのが億劫になる。
  • 筋力が弱って、肩・背中・腰が疲れ、痛む。
  • 下痢をしやすい。
  • 体温が低い。
これがさらに続くと、副交感神経型の病気の世界に入っていきます。

— posted by ソラヒト at 12:00 am