「血行がよくなる体操」をしよう

前の記事「”血中の酸素不足を解消する法”を覚えよう」に書いてある「鉛のように体が重く感じる疲れ」レベルの疲れの特徴は、「体が少し重く感じる」感覚にあります。血液中の酸素濃度と血糖値の低下が続いたことで、筋肉や内臓などの一部組織が、酸素・栄養不足に陥っているからです。

また、仕事などで緊張を強いられがちな筋肉(たとえば、デスクワークが多い人なら肩や腰など)には、血流が不足し、その部分の温度が下がり始めているサインとして、こりを感じるでしょう。

交感神経が優位になった当初は、血流はよくなるのですが、休息も入れずに活動を続けると、交感神経優位と共に血管の収縮も続くことになり、血流障害を起こしてしまいます。この状態は、深呼吸をしたくらいでは治りません。深呼吸に加えて、コリや重さを感じる部位を動かす軽い体操を10~20分行ってください。

緊張している部位を動かせるなら、ラジオ体操でも何でもよいでしょう。特にデスクワークが多い人が疲れを感じやすい目や肩や腰の体操は、後々紹介していきます。ここで大切なポイントがあります。疲れをためない最初の防波堤は、「体を動かすことで血流を回復させ、体の中から熱を生じさせること」です。

疲れを食い止めることができれば、体温も下がらず、コリもひどくはなりません。食い止めることができないと、自力では十分に血流を回復させたり体温を上げたりすることができず、入浴などで体の外から熱を与えなくてはならない段階に入ります。それが、次のレベル3です。

— posted by ソラヒト at 11:00 pm  

「血中の酸素不足を解消する法」を覚えよう

仕事や勉強などで、長時間、集中し続けた時など、ふと我に返り、「あれ?息をし忘れていた」「呼吸が浅くなっている」と気づいたことはありませんか?これは、交感神経が緊張を続けたために起こる現象です。

酸素を取り込む量が減り、血液中の酸素の濃度(PO2)、血糖値が下がった状態。つまり、血液中に酸素と糖が不足し始めると、それを知らせるために、疲れの感覚が出てくるわけです。この「軽い疲れ」を解消するには、5分もかかりません。深めの深呼吸を5回ほど行ったり、少しだけ甘いものを摂ったりしてみるだけでずいぶん違います。

ちなみに、「心地よい疲れ」と「鉛のように体が重く感じる疲れ」の違いとはどういうことでしょうか?交感神経が優位になってまもないころ、血中酸素量も血糖値も高く、血液の循環量が多くなって、体の中で気持ちよくエネルギーが消費されます。この血流循環が維持されている状態で休息を入れれば、心地よい疲れとなります。

ところが、休息を入れずに、さらに活動を続けると、血中酸素量も血糖値も下がり、血液循環が抑制されます。この状態が疲れのレベル1です。このあたりから、体が鉛のように重く感じる疲れが始まります。レベルが上がるにつれて、さらに重い疲れになっていくため注意が必要です。

— posted by ソラヒト at 11:09 pm  

体の不調が見つかっても慌てない

これから「疲れのレベル診断表」をもとに、交感神経優位タイプと副交感神経優位タイプの疲れが、どのように進行していくのか見ていきます。「疲れのレベル」が5段階に分かれており、それぞれの段階での代表的な症状、解消法が書かれています。大切なことは、疲れのレベルが3の段階で食い止めること。それが「病気にならない」コツです。自分の体の声をよく聴き、体のメンテナンスをしましょう。

「頑張り屋さんタイプ」

疲れのレベル1・・・軽い疲れ
呼吸が浅くなる。血中の酸素濃度が下がり、炭酸ガスが増える。血糖値も下がり始める。

疲れのレベル2・・・体が重い
筋肉や内臓など組織の一部が酸素・栄養不足になる。血流障害が起き、肩などのこりが出る。

疲れのレベル3・・・全身クタクタ
酸素・栄養不足が深刻化。肩・背中・腰がこり、目の疲労、顔などに吹き出物が。

★ここが病気との境界線!ここで早めに対策を打とう!

疲れのレベル4・・・炎症が始まる
酸素不足が深刻化し、組織破壊が発生。肩・背中・腰の鈍痛、にきび、口内炎、歯槽膿漏、胃炎、便秘などの異変が!

疲れのレベル5・・・病気が発生
活性酸素による組織破壊が進行。高血圧、不眠。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ガンなど、病気と診断されるレベル。


「のんびり屋さんタイプ」

疲れのレベル1・・・じっとしていたい
脈拍、血圧、血糖値が低くなる。「体を動かすのか億劫」になる。

疲れのレベル2・・・気だるい
血流が滞りがちで、無気力状態に。朝起きても元気が出ず、少し動いただけで「すぐ疲れる」。

疲れのレベル3・・・無気力
筋力など体の機能が低下。長時開立っているのがつらい。腰痛、肥満などの症状が。心身ともに、刺激に過敏に反応する。

★ここが病気との境界線!ここで早めに対策を打とう!

疲れのレベル4・・・アレルギー性の炎症が出る
アレルギー性の反応、軽い炎症が出る。金属や虫刺されへの過剰反応が。知覚過敏になる。

疲れのレベル5・・・アレルギー慢性化
アトピー性皮膚炎や花粉症など。アレルギー生疾患が慢性化。疲労によって、会社を休まなければならない状態になる人も。

— posted by ソラヒト at 10:49 pm