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「血中の酸素不足を解消する法」を覚えよう

仕事や勉強などで、長時間、集中し続けた時など、ふと我に返り、「あれ?息をし忘れていた」「呼吸が浅くなっている」と気づいたことはありませんか?これは、交感神経が緊張を続けたために起こる現象です。

酸素を取り込む量が減り、血液中の酸素の濃度(PO2)、血糖値が下がった状態。つまり、血液中に酸素と糖が不足し始めると、それを知らせるために、疲れの感覚が出てくるわけです。この「軽い疲れ」を解消するには、5分もかかりません。深めの深呼吸を5回ほど行ったり、少しだけ甘いものを摂ったりしてみるだけでずいぶん違います。

ちなみに、「心地よい疲れ」と「鉛のように体が重く感じる疲れ」の違いとはどういうことでしょうか?交感神経が優位になってまもないころ、血中酸素量も血糖値も高く、血液の循環量が多くなって、体の中で気持ちよくエネルギーが消費されます。この血流循環が維持されている状態で休息を入れれば、心地よい疲れとなります。

ところが、休息を入れずに、さらに活動を続けると、血中酸素量も血糖値も下がり、血液循環が抑制されます。この状態が疲れのレベル1です。このあたりから、体が鉛のように重く感じる疲れが始まります。レベルが上がるにつれて、さらに重い疲れになっていくため注意が必要です。

— posted by ソラヒト at 11:09 pm  

体の不調が見つかっても慌てない

これから「疲れのレベル診断表」をもとに、交感神経優位タイプと副交感神経優位タイプの疲れが、どのように進行していくのか見ていきます。「疲れのレベル」が5段階に分かれており、それぞれの段階での代表的な症状、解消法が書かれています。大切なことは、疲れのレベルが3の段階で食い止めること。それが「病気にならない」コツです。自分の体の声をよく聴き、体のメンテナンスをしましょう。

「頑張り屋さんタイプ」

疲れのレベル1・・・軽い疲れ
呼吸が浅くなる。血中の酸素濃度が下がり、炭酸ガスが増える。血糖値も下がり始める。

疲れのレベル2・・・体が重い
筋肉や内臓など組織の一部が酸素・栄養不足になる。血流障害が起き、肩などのこりが出る。

疲れのレベル3・・・全身クタクタ
酸素・栄養不足が深刻化。肩・背中・腰がこり、目の疲労、顔などに吹き出物が。

★ここが病気との境界線!ここで早めに対策を打とう!

疲れのレベル4・・・炎症が始まる
酸素不足が深刻化し、組織破壊が発生。肩・背中・腰の鈍痛、にきび、口内炎、歯槽膿漏、胃炎、便秘などの異変が!

疲れのレベル5・・・病気が発生
活性酸素による組織破壊が進行。高血圧、不眠。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ガンなど、病気と診断されるレベル。


「のんびり屋さんタイプ」

疲れのレベル1・・・じっとしていたい
脈拍、血圧、血糖値が低くなる。「体を動かすのか億劫」になる。

疲れのレベル2・・・気だるい
血流が滞りがちで、無気力状態に。朝起きても元気が出ず、少し動いただけで「すぐ疲れる」。

疲れのレベル3・・・無気力
筋力など体の機能が低下。長時開立っているのがつらい。腰痛、肥満などの症状が。心身ともに、刺激に過敏に反応する。

★ここが病気との境界線!ここで早めに対策を打とう!

疲れのレベル4・・・アレルギー性の炎症が出る
アレルギー性の反応、軽い炎症が出る。金属や虫刺されへの過剰反応が。知覚過敏になる。

疲れのレベル5・・・アレルギー慢性化
アトピー性皮膚炎や花粉症など。アレルギー生疾患が慢性化。疲労によって、会社を休まなければならない状態になる人も。

— posted by ソラヒト at 10:49 pm  

「体を温める」だけで疲れにくくなる

「活動しすぎ」か「リラックスしすぎ」か・・・この両極端な生き方が疲れや病気の原因です。「活動しすぎ」は交感神経優位、「リラックスしすぎ」は、副交感神経が優位の生き方です。交感神経を優位にさせる要因は、「過度のストレス」です。ストレスにはさまざまな種類がありますが、おもに現代人を脅かしているものは、次の3つです。

  1. 働きすぎ・・・自律神経のバランスを崩す最たるものでしょう。眼精疲労、冷房などによる体の冷やしすぎ、睡眠不足などが多大なストレスとなるのです。
  2. 心の悩み・・・精神的なストレスも、交感神経を緊張させます。
  3. 薬の常用・・・西洋医学で処方される薬は、ほとんどが交感神経を緊張させるものです。特に、消炎鎮痛剤や降圧剤やステロイド剤を数週間以上の長期にわたって使用すると、体を交感神経優位に傾かせます。

これらの3つの要因によって引き起こされる、さまざまな疲れ現象、対処法については後でで詳しくお話ししましょう。

副交感神経を優位にさせる要因は、ただひとつ、たるんだ生活です。仕事や人間関係に緊張を強いられることもなく、運動不足で毎日を過ごしている例です。先ほどストレスは交感神経を緊張させると述べましたが、じつは、ストレスの少ない生活も、疲れを生むのです。簡単な対処法は、ちょっとした体操をするなど、体を動かすことです。

このように、疲れを生む原因は、両極端の生き方、つまり、バランスの悪い生き方にあるのです。そうした極端な生き方は、今すぐやめましょう。人間の体には、活動と休息を交互に繰り返す、メリハリの利いた生活が必要なのですから。

— posted by ソラヒト at 10:58 pm  

今日から始める「健康年齢を伸ばす」習慣

では、チェックリストで、AとBの数の差があまりなかった人(1~3くらい)は、どう考えればよいのでしょうか。そういう人は、交感神経優位と副交感神経優位の間を、シーソーをするように「揺れ動いている」人だと言えます。AとBの差があまりなく、かつ体調がよければ、現時点では、健康的な生き方、あまり疲れで悩むことはない生き方をしていると言えるかもしれません。

具体的には、自律神経のリズムを感じ取りやすく、体の声を聴くことができ、意識的にメリハリの利いた生活をしている人が、これに当てはまります。また、もともと備えている体質と、現在の生活かすれている人もいるでしょう。

たとえば、色白でぽっちゃり、ゆったりした性格の副交感神経優位だった人が、育ち方や環境の影響を受けて、交感神経型の生き方をするようになった場合です。もちろん、この逆のパターンも同様です。

ちなみに知り合いのチェック結果は、Aが8個、Bは7個でした。もともとは副交感神経優位の体質ですが、現在は、たくさん本を読んだり、年100回近く出張で全国に行くなど忙しい生活を送っているので、交感神経優位になりがちです。そう理解したうえでメリハリの利いた生活を心がけているので、自律神経のシーソーが機能しているわけです。

一方、AとBの差があまりなく、体調が悪い人は、もしかしたら自律神経の働きが不安定になっているかもしれません。この場合は、以降で述べる、自律神経のバランスを整えるコツを実践してみてください。

— posted by ソラヒト at 12:18 am  

 

体がだるくて「やる気が出ない」場合は?

交感神経が優位のAタイプとは逆に、生活から忙しさを排除して、リラックスしてばかりいればいいかというと、そうではありません。人間はリラックスしすぎても疲れが出てしまうのです。チェックリストで、Bの副交感神経が優位と出た人がまさにその典型。Bタイプは、食事や入浴、睡眠など、副交感神経が優位になる時間を長く取り、交感神経を刺激する時間の少ない生活を送る傾向があります。

穏やかな気分でいることが多い反面、行きすぎると、気持ちが沈んで、しょんぼりしやすくなります。また、副交感神経が優位になると神経伝達物質の分泌も多くなるので、さまざまな感覚が敏感になります。痛みやかゆみが強くなったり、他人の視線や言葉が気になりやすくなったりもします。

副交感神経が優位なので、体は交感神経への刺激を欲して、塩辛いもの、唐辛子系の辛いもの、冷たいものなど、刺激の強いものを食べたがる傾向があります。女性にこのタイプが多く、男性でも、ゆったりした性格の人は、このタイプに当てはまるでしょう。色白で、ぽっちゃり型の人が多いです。

「リラックスした生き方だから疲れなくていいじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、そうとも言えません。全身クタクタで「鉛のように体が重い」場合は?で述べたように、このタイプの疲れを一言で言うと「すぐ疲れる」。

つまり、体を動かす筋力などの機能が弱り、体の能力全体が下がることにる疲れやすさなのです。元気な人が普通にできることで疲れてしまうという具合です。副交感神経優位タイプの疲れの具体的な感覚は、次のようになります。

「副交感神経優位タイプの疲れの感覚」
  • 少し動くだけでも疲れる。
  • やる気が起こらない。
  • 他人の目が気になる。
  • 小さなことが気になる。
  • 落ち込みやすい。
  • 朝起きるのが億劫になる。
  • 筋力が弱って、肩・背中・腰が疲れ、痛む。
  • 下痢をしやすい。
  • 体温が低い。
これがさらに続くと、副交感神経型の病気の世界に入っていきます。

— posted by ソラヒト at 12:00 am